建新ブログ BLOG
2025.11.24NEW
- カテゴリー 新卒ブログ
“美しい図形 円 ~円と建築分野の関わり~”
お久しぶりです。新卒の坂本です。今回も、数学の話をしていきます。
皆さんは”円”という図形をご存じでしょうか。定義によると、”中心点を一つ定め、そこから同じ距離の点をすべて集めた集合体”のことを指します。また、楕円という図形は円をある軸に沿って拡大もしくは縮小したものであり、円の親戚といえる図形です。
円は、建築と深い関係性にあります。デザインと構造の両面から重要な役割を果たすものです。
デザインの観点では、円形の窓や天窓は、角がないため視覚的な圧迫感を与えず、やわらかく落ち着いた印象を生み出します。
また構造的には、外からの力を均等に分散できる形であるため、古代エジプトやローマの時代から建築物設計に多く用いられました。ピラミッドやパンテオンのドーム、コロッセオなどがその代表例です。特にピラミッドは、当初は円錐形状を目指して建設されていたものの、石材の加工性の都合から四角錐形状になったという説があります。しかし興味深いことに、ピラミッドの底面の外周の長さは、高さを半径とした円の円周の長さと一致しています。これは偶然ではなく、円の性質を設計に取り入れる目的での意図的な設計と考えられます。古代エジプト人もまた、円という図形に神秘や調和・完全性を見たのかもしれませんね。


現代においても、例えばドーム球場や万博会場など、円形状構造体の活躍はとどまることを知りません。
外圧に強く柱や梁への負担を減らすことができる点が、円形構造体の大きな利点です。

最後に、現在私が担当している仕事において円がどのように役立っているか紹介します。
私は今生産本部の一員として図面に向き合う日々を送っています。その中で、円は作業を効率化する道具として役立っています。例えば既存の線分を何等分かにしたり、いくつかの長さに分割したり、ある点から一定の距離離れたことを示すマーキングの意味で使用しています。

直線機能でもこの場合での代用はできますが、円を用いたほうがワンアクション以上省略できる点から、私は円を好んで使います。そうした小さな工夫の一つ一つが、自身の生産性向上や会社へのよりよい貢献に繋がるものだと考えています。
ここまでで挙げてきたように、円とは非常に便利なものであり、建築分野とも縁深い図形です。この文章をきっかけに、少しでも興味を持っていただければ心より嬉しく思います。次回の更新もお楽しみください。
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